YOKOTA屋では、独自のこだわりをもって生姜栽培をしています。
そのこだわりは普通の生姜栽培では考えられないものだと思います。
ここではそんなYOKOTA屋の非常識なこだわりを紹介します。
生姜は栽培中多くの病害虫に侵される危険性があります。
そのため生姜栽培では農薬の使用は不可欠です。
しかし、YOKOTA屋の生姜は農薬を一切使用せず栽培しています。
農薬を使用しないのでもちろん虫に食われたり、病気になったりすることがあります。
しかし、農薬に頼らず多少の病害虫には負けない強い生姜作りを目指し、日々考え、工夫し、手間をかけています。
また、農薬を一切使用していないので安心して食べていただけます。
生姜を大きく育てるためには化学肥料は不可欠です。
化学肥料は有機肥料とは違い、即効性がありピンポイントで必要な養分を与えることができ、とても使いやすいものです。
しかし、YOKOTA屋では化学肥料は一切使用しません。
化学肥料に頼るのではなく、土の力で育てたいと考えているので肥料は有機肥料を少し与える程度です。
有機肥料を使うことで土の中の微生物が増え、少しずつ土を豊かにしていきます。
他にも緑肥を使うことで肥料だけに頼らない栽培をしています。
生姜はとても水が好きな植物です。水やりをすればするだけ大きな生姜になります。生姜の収穫量を増やすために水やりはかなり効果的です。
特に雨の少ない夏場に水やりをするのが生姜栽培では普通のことです。
しかし、YOKOTA屋では水やりを一切しません。雨や夜露・朝露が水やりの代わりです。
雨の少ない時期をじっと耐え、雨が降った時にしっかり水分を吸収する。そんな自然な流れの中で強く育ってほしいと思っています。
水やりをしないことで身が引き締まり、香りや辛さが際立ちます。
また水太りさせていないので傷みにくく貯蔵性にも優れています。
生姜を毎年同じ畑で作り続けると病気が蔓延したり特定の養分がなくなったりして生姜が育たなくなることがあります。
いわゆる連作障害です。
そのため通常の生姜栽培では土壌消毒をするのが普通です。
しかし、YOKOTA屋は土壌消毒せず毎年同じ畑で連作をしています。
それは、逆に連作することで徐々にその畑の土が生姜に適した土になっていくのではないかと思っているからです。
これは何年も栽培を続けてみないとわからないことですが、YOKOTA屋はそれに挑戦しています。
生姜栽培では、収穫した生姜を貯蔵しそれを翌年の種生姜として使用します。
YOKOTA屋では、無農薬・無化学肥料の種生姜にこだわり、2014年の栽培開始時から無農薬・無化学肥料で栽培を行い、それを翌年の種生姜として使用してきました。
それ以来、全ての種生姜は自前のものを使用し続けています。
自家採種を続けることで、生姜は徐々にその土地や栽培方法に合わせて順応してくると考えています。
順応することで農薬や化学肥料に頼らなくても強く育つ生姜になってほしいと願っています。
通常の生姜畑では見渡す限り生姜で埋め尽くされています。
可能な限り生姜を植えて収穫量を増やすためです。
しかし、YOKOTA屋では生姜以外の植物も畑に生やします。
畑の中が単一なもので埋め尽くされると、土壌の微生物が偏り易く、それだけ病気や虫のリスクが高まると考えているからです。
草取りや草刈りは大変な作業ですが、あえて生姜と生姜の間の通路にある程度雑草を生やしたりして、畑を生姜だけにしないようにしています。
これはYOKOTA屋の裏テーマでもあります。
生姜栽培に限らず、農業にはとてもお金がかかります。
しかし、お金をかけた分必ずそのリターンがあるとは限らないのが農業です。
台風や天候不良、病害虫などにより収穫ができなくなることもあります。
そういったリスクを考え、どうすれば必要以上にお金をかけず最大限の効果を得られるかということを常に考え経費節減に努めています。
そうやって工夫しながら農業を楽しんでいます。